強制的な思考回路
では、摂食障害の症状のみが治まるだけではなく、<強迫的な思考回路>を取り払うには具体的に摂食障害についてどのように考えていけばよいだろうか。
以前摂食障害が注目された出来事として歌手のカレン・カーペンターが摂食障害によって死亡したことがあげられる。
この事件によって「拒食症」が日本にも認知されるようになった。しかし、拒食症の後に発症しやすい過食症が注目されるようになる。
拒食症と過食症が異なる点は「ピンジ・パージ」があるということだ。パージとは浄化のことであり、大量に食べたものを嘔吐や下剤、利尿剤などを用い上や下から排泄することである。
R・T・シャーマン、R・A・トンプソン著『良い子と過食症 家族と援助者のためのQ&A』において過食症患者が陥りやすい環境について述べている。それは「母・娘カプセル」と称される親子関係である。母と娘が密接な関係のことを指し、母親は自分の叶えられなかった夢を娘に託し、娘は母親の夢を叶えようと努力する関係のことである。